一直線女子の映画向上会

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第95回米国アカデミー賞 モンローはもろく沈んだ「60歳女性という概念」をぶち壊した女優と「穴であるマス」 映画111本主演64本の「あゝ偉大なトニー・カーティス」

 

 

 

第95回米国アカデミー賞 モンローはもろく沈んだ「60歳女性という概念」をぶち壊した女優と「穴であるマス」 映画111本主演64本の「あゝ偉大なトニー・カーティス

 

 

 

独自な目線の第95回米国アカデミー賞系の後半の記事です。前半は下です。世の中的にはおかしな見方かもしれませんが、あえて違う方向で展開している部分もあります。そのままのことのみを、普通なことを書いてもしょうがないと考えているためです。これを踏まえてもらえたら幸いです。

 

表記事を公開しました

映画を極めろ一直線女子 ハリウッド君「安全保障破壊してお金ほしーの」史上最悪ポリコレ7冠の侵攻 米親分VSアジ子分のゲ・ン・ジ・ツ

 

 

実は今回の記事は当初はスマホで公開しました。やはりブログにスマホは困難だと思いましたし、今回の第95回米国アカデミー賞は全てスマホでメモをとりました。メモ自体はスマホのほうが楽に感じましたが、記事となると特にFC2ブログはリンクや動画など、ひどく使いにくい部分がありました。一つの経験にはなったと考えています。

 

 

 

 

政治的意図か レッドカーぺットからシャンパンカラーのカーぺットへ 赤旗から白旗系へ?!

 

 

式の前から一定の話題になっていましたが、2023年の第95回米国アカデミー賞はレッドカーぺットが存在しませんでした。いわゆるシャンパンカラーのカーぺットというもので、ノミネートやプレゼンターなどの関係者を見る目も変わってみられる部分がありました。

 

レッドカーぺットの赤いということは、中国の赤旗を連想させ、中国共産党人民解放軍の他国を侵略していくやり方を賛同やほうふつととさせ、ロシアによるウクライナへの一方的な軍事進攻の争いを連想させます。このシャンパンカラーのカーぺットに影響していたのかもしれません。

 

WOWWOWの生中継において、このシャンパンカラーの理由の説明はあえて避けていました。

 

 

 

 

 

モンローはもろく沈んだ。シャンパンカラーのカーぺットナンバーワンのアナ・デ・アルマスと60歳女性という概念をぶち壊したミシェル・ヨー 現実は大差の評価

 

 

 

シャンパンカラーのカーぺットの俳優の中で見た目だとアナ・デ・アルマスが一番だと感じました。2022年『ブロンド (映画)』でアメリカの最盛期に演技派や個性派として印象を残したマリリン・モンロー の生涯を描いた映画です。こうした役にキューバやスペイン系の女優が挑戦し、演じてしまうことは挑戦です。

 

ですが、過去も多くあり得ることです。キューバ生まれで、スペインを経て、現在はアメリカに拠点を置いている女優です。個人的にはスペイン映画時代にも視聴しています。

 

スペイン映画は、歴史が長いながらも、日本映画界のように戦前と戦後の大きな最盛期(時代劇と現代劇の共存によるもの)がなく、現在もかなり市場が狭く、国内である程度の知名度や評価を受けると隣国のフランスや、またはアメリカへ向かうケースも多くあります。見た目ももちろん大きな要素ですが、スペイン系女優において、十分に成功している人物です。

 

 

 

アナ・デ・アルマス カリブの白い薔薇(字幕版)

アナ・デ・アルマス カリブの白い薔薇(字幕版)

『カリブの白い薔薇』(2006年)は、デビュー当時に出演し、男性俳優に次ぐヒロイン作、アナがスペイン映画で、すぐ出世したため、本人の写真が強く押しだしています。

 

 

 

 

アナ・デ・アルマスは、アカデミー主演女優賞のノミネートという評価は受けましたが、予想通りに受賞はなりませんでした。受賞は有力視されていた中国系のミシェル・ヨーでした。

 

ミシェル・ヨーの場合は米国の中国系映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、年齢からすると異常なほど、アクションや様々な表情を押し出すなど、日本の歴代でいえば現存含むと主演350本越え、2023で生誕120年の片岡千恵蔵の「多羅尾伴内シリーズ」のような、かなり様々な要素に、まさかの千恵蔵映画のパクリ要素もあるのか?

 

果敢に挑戦した演技をやっていたことが、アカデミー会員は俳優が多いわけですが、その共感を得やすく、多くの投票を集めた部分があったと考えられます。世の中の一度は成功を収めたほとんどの俳優が挑戦したくても挑戦できない、また、過去の一時的な成功の自分の殻はなかなか破れず、キャリアを終えていきます。この気持ちを人種を越えて、彼女は背負ってしまったようです。

 

ミシェル・ヨーは1962年8月6日 (年齢 60歳)生まれで、なんと2023年で61歳です。女性で、しかも60代で、ありえないくらい挑戦していた功労的な部分も評価されたと考えられます。

 

 

アナ・デ・アルマス セックスとパーティーと嘘(字幕版)

アナ・デ・アルマス セックスとパーティーと嘘(字幕版)

 

『セックスとパーティーと嘘』こうした過激なタイトルの映画もあります。「穴であるマス」こと、アナの穴はどうなる~

 

 

 

 

 

 

日本人が好きだった良き時代のハリウッドの崩壊か ドニー・イェン「中国人俳優として突破してくれた」

 

 

 

 

ノミネート以外の各賞のプレゼンターに中国人俳優が複数登場、アメリカのようだが、ここは中国なのだろうか?こんなの日本人は望んでいない。鈍くぼやけた弱いアメリカの光景だ。

 

各賞のプレゼンター、その中に中国人俳優のドニー・イェンが、彼はあることを話していました。気になる部分のため、あえてこの部分を拾います。

 

プレゼンターの中国人俳優のドニー・イェンは、生中継番組開始の54分付近、日本時間8時24分の授賞式前の現地のインタビューで、ミシェル・ヨーについて聞かれ、「中国人俳優として突破してくれた」と話しています。彼は香港(現在は中国が侵略)映画時代からミシェルとも知り合いです。

 

「突破してくれた」は中国による米国の文化の汚染という侵略や、更なる米国の分断が進むなど、複数の意味が考えられますが、

 

つまりは普通には、アメリカ映画の殻を、中国人が初めて明確にぶつやぶったということでしょう。同時にこれは日本人が好きだった良き時代のハリウッドの崩壊を意味するものかもしれません。

 

 

 

 

 

え、これは、またオファーしたくなる。偉大な父と母の間に生まれたジェィ・ミー・リー・カーティス スピーチは偉大な父母よりも自分の映画関係者

 

 

 

受賞スピーチは、助演女優賞ジェイミー・リー・カーティスが一番印象に残りました。

 

1970年代後半にブレイクし、1980年代もそこそこの活躍、その後、いわゆる低迷期を経て、1994年に一定の評価、この後、また低迷、ですがコツコツと出演は積んでいました。

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回のノミネートからの受賞、前評判通りの予想通りの受賞でしたが、最後に父と母への感謝を述べたところで、スピーチが終わる構成は印象的でした。

 

自分のバックボーンに父母の築いてきたおかげもあるが、自分は自分としてやってきて、これまで映画で関与したその人たちのおかげのほうが、今の自分にとって大きなものであることを伝えたいように感じました。こうしたことを言われる、また聞かされると、映画関係者は彼女にオファーしたくなると考えるのは当然です。

 

今後も自分の仕事をしたいという気持ちさえも、授賞式でこうしてアピールできてしまう場所がアカデミー賞の懐の広さです。

 

 

マイ・ガール2         

マイ・ガール2         

ジェイミー・リー・カーティスのいわゆる若手の娘役から母親役の中年時期に突入時の助演の代表的出演作の一つ、この2作目『マイ・ガール2』は2番表記、1作目も出演していますが4番手、2作目は主演の少女を演じたアンナ・クラムスキーの母親役で出演、1作目で父役のダン・エイクロイド(若手時に主演で共演歴あり)と知り合い、2作目で結婚しているという初期の設定が進行

 

ジェイミー・リー・カーティスが、95回の助演女優賞受賞の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のおばさん役につながる要素がある作品です。

 

 

 

 

 

映画111本主演64本の「あゝ偉大なトニー・カーティス

 

 

ジェイミー・リー・カーティスの父は大スターのトニー・カーティス、母は1960年代から70年代にかけて比較的支持を集めたジャネット・リー、大スターのビビアン・リーではありません。ジャネット・リーです。ビビアン・リージャネット・リーだと、かなりの実積さがあります。ビビアン・リーは、現在はヴィヴィアン・リーの表記は正確です。

 

 

大スター同士の娘として生まれ、期待された割には大きな活躍とはいえない芸能生活を送ってきました。若手の時は売り出された過去があり、一時的に活躍はしましたが、その後の低迷からするとそこまで活躍してきたとは言い難い芸能生活です。

 

 

トニー・カーティスは日本だと比較的知名度が低いのが現実です。いわゆる映画や他の広告があまり打たれていないことが原因です。通算20本も映画に出演していない極小映画出演数のオードリー・へプバーンは広告の影響で突き抜けて知名度が高い。実積の何倍も知られています。時に広告ほど、悪なものはありません。

 

トニー・カーティスは1949~2008年まで111本の映画に出演し、主演64作、助演47、死後のドキュメンタリー2含むと1951~2012の113作、ハリウッドでも戦後デビューでは上位の多作の映画スターです。この主演64は非常に価値があるもので、アメリカの戦後デビュー&戦後映画界の最盛期を経験した映画スターのトップといえます。

 

マリリン・モンローの『お熱いのがお好き 』にも相手役(主要=メインキャスト)で出演、上記のアナ・デ・アルマスが演じたブロンドともココで、マリリン・モンローを通じてつながります。

 

代表作は主演で8本ほど、助演でも4本の代表作があります。それ以上に本数が評価だといえます。1925生まれの1949年からのデビューの遺作は2008年、現在のように高齢化ではない時代に、59年という長期の活動を果たしたことも評価です。しかも、比較的代表作が散らばっているところも評価される部分です。浮き沈みがあまりなかったとも言えます。

 

往年の大スターのバート・ランカスターと主演した1956年の『空中ぶらんこ』が年間ベスト3の大ヒット、同・バート・ランカスターと共演のフィルム・ノワールの名作『成功の甘き香り (1957)』、1958年のシドニー・ポワチエと主演した『手錠のまゝの脱獄』でアカデミー賞主演男優賞にノミネート、そしてマリリンとジャック・レモンと『お熱いのがお好き (1959)』が上位の代表的主演作、その後も1965『グレート・レース』や、ヘンリー・フォンダと共演した1968『絞殺魔』(1969年の第26回 ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)の受賞 )、1978『がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-』、1985『マリリンとアインシュタイン』と、ボツボツ高評価作品に主演しています。

 

 

空中ぶらんこ(スペシャル・プライス) [DVD]

空中ぶらんこ(スペシャル・プライス) [DVD]

トニー・カーティスにとっと重要な映画です。そして、娘につながっていきます。1956年の『空中ぶらんこ』のDVD版、この映画以前も出演の有名作はありましたが、これは主演、大衆に彼が知られた映画です。

 

 

 

『空中ぶらんこ』のBlu-ray版もリリースされていた。これは知りませんでした。

 

 

 

トニー・カーティスは、特に1950年代が最大のピークといえます。

 

 

助演だと、西部劇の名作1950『ウィンチェスター'73 』(1950)(アンソニー・カーティス名義)、カーク・ダグラスなど4スター共演の大作『ヴァイキング (1958)』、実はこれでのちの妻のジャネット・リーとも共演しています。カーク・ダグラス主演の大作『スパルタカス (1960)』、ホラー要素の1968年の『ローズマリーの赤ちゃん』は声で出演しています。主演8、助演4の計12本、代表作そのものは、米国だとそこそこ、そこまでは多いとは言えませんが(日本だと小スターレべル、日本の歴代の大スターは主演50本以上の代表作)、主演スターとして、戦後のみでありながら、出演111本、主演64という数字は確かな評価です。

 

 

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

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また、女性好きでも知られており、5人の妻が居ました。ジェイ・ミー・リー・カーティスの母親のジャネット・リーは5人のうちの最初の妻です。

 

 

 

 

そして現在でもアメリカ映画の戦後の上位の主演数を維持しています。これが大きな評価といえるでしょう。